みなさんこんにちは!
大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。
先日、ひっさびさに映画館行ってきました!
クリストファー・ノーラン監督最新作の『TENET』に後ろ髪を引かれつつ、
いつか確実に配信されるものより、今しか観れない可能性が高いものを優先しようということで、
大阪・十三にあるミニシアター『第七藝術劇場』で上映されている
『僕は猟師になった』を観ました。
『僕は猟師になった』とは。
元々はNHKで放送されたドキュメンタリー番組なのですが、
それの拡大版として制作されたのがこの映画です。
千松信也さんという猟師の方の生き方を追っています。
千松信也さんについて
私が同氏の存在を知ったのは、とある雑誌での特集記事でした。
当時は自分の生き方に迷走しており(その時点で迷走しているが)、
藁にもすがる思いでさまざまな賢人の言うこと書くことをむさぼっていましたが、
特にガツンとやられたのが千松さんでした。
「自分が食べる肉は自分で仕留めたい」
「仕事じゃないし趣味でもない」
ただただ自分の感覚に向き合い、気が済むライフスタイルを貫く千松さんの言葉が、
とても心にしみたものです。
どのようにやってきたのかわからない肉たちに囲まれる、私たちの食卓。
あらためて映画を観てみましょう。
私はテレビ版も視聴済みだったのでおおよその構成は頭に入っていましたが、
やはり劇場で観ると情報量がケタ違いでした。
罠にかかり、自分の足を引きちぎってでも逃れようとするイノシシと対峙する千松さん。
そこには現代社会で隠され続ける“命のやりとり”が克明に記録されていました。
私が今食べようとしているお肉は、いったいどこからやってきたのでしょう。
誰がどんな場所で育て、どんな方法で屠殺され、どのようにしてスーパーに並んでいるか。
いわれてみれば確かに謎だらけで、食卓はボンヤリに満ちていることに気づきます。
同じドキュメンタリー映画で『ある精肉店のはなし』という作品があります。
こちらもセットで観劇すると、今よりもハッキリ「いただきます」を言えそうな気がします。
こういうミニシアター系の映画は「上映している間に観る」に限ります。
コロナ禍によって小規模な劇場の運営は厳しさを極めるようですが、
だからこそ足を運んで観に行く価値があると思います。