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それでも、生きている。生きていく。『おかえり ただいま』

MOVIE ADDICT

みなさんこんにちは!

大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。

 

 

いきなり暗い話で恐縮ですが、

妻子が巻き込まれる凶悪な事件が報道されるたびに、

どうしても考えてしまうことがあります。

 

「もし自分の妻や子どもが何者かに殺されたら、

俺は犯人をどう思うだろう?どう思えるだろう?」と。

 

そうした空想実験において、ヒントになりそうな映画が先日公開されました。

東海テレビが製作した『おかえり ただいま』です。

 

 

 

 

『おかえり ただいま』とは。

 

公式サイトよりスクリーンショット

 

題材は、2007年に発生した“名古屋闇サイト殺人事件”です。

闇サイトで知り合った3人の男性が仕事帰りの見知らぬ女性を現金目的に誘拐し、

命を奪いました。

 

本作品は前半がドラマパート、後半がドキュメンタリーパートで構成されています。

ドラマパートでは被害者の女性と遺族の母親がどのような日々を送ってきたか、

そして事件の前後について克明に再現しています。

一方、ドキュメンタリーパートでは最愛の娘を突然失った母親の、

現在に至るまでの足跡を丁寧にたどっています。

 

 

 

遺族の母親と、製作者たちの思い。

 

 

 

事件直後から裁判が集結するまで、母親は3人全員の極刑を求めて身を削りながら活動を続けました。

しかし、最終的に求めたとおりの結果には至らず落胆。

その後は長くふさぎ込んでいらっしゃったようですが、

現在は持ち前の明るいキャラクターを取り戻し、

周囲の友人たちを照らしていました。

 

「犯人に執着するより、娘のことだけを考えたい」

「事件のことは忘れたい。でも世間の人びとには忘れないでほしい」

 

このような言葉を自然と発せられるようになるまで、

いったいどれだけの苦悩があったことでしょう。

 

 

公開初日は監督の齊藤潤一さんとプロデューサーの阿武野勝彦が

上映後に登壇され、本作にまつわる思いやエピソードを語ってくださいました。

 

作品のなかで、被害者側だけでなく、加害者側の足跡もドラマで描かれます。

そのことについて質問を受けたお二人が

「事件は許されるものではなく、絶対に忘れてはいけないのが大前提」

としたうえで、

「犯人がどういう環境で育ち犯行に至ったのかを描くことで、事件を未然に防ぐことにつながるんじゃないか」

とおっしゃっていたのが印象的でした。

 

 

個人的には「最後のシーンでなぜおばあちゃんも座らせたのか」を質問したかったのですが、

テーマが重いぶん、軽めの発言がむずかしい雰囲気だったので自重。

 

 

 

大阪・十三の第七藝術劇場で10月16日まで、その後の上映は未定です。