こんにちは!
大阪市でWEB制作をしている株式会社エンジョイワークスです。
今回はゲーム『Return of the Obra Dinn』をご紹介します。
邦題は『オブラ・ディン号の帰還』。
SteamおよびPS4/Xbox One/Nintendo Switchで配信されている、
一隻の船をめぐる推理アドベンチャーゲームです。
グロ系、ホラーがダメな人はとことんダメだと思いますが、
そうでない人──とりわけ自分の頭脳に自信のある人には
特にプレイしてみてほしい作品です。
※以下に掲載する画像はすべて筆者のスクリーンショットです。
※一部モザイク処理をしています。
ゲームのざっくり概要
舞台は1807年。
イギリスのファルマス港に、無人の大型船が姿を現します。
それは1802年に船員51名を乗せてロンドンから出航し、
6ヵ月後に突如消息を絶った商船オブラ・ディン号でした。
しかも、ボロボロになった船内のあちこちには死体が──。
東インド会社ロンドン本社所属の保険調査員である主人公は、
損害査定書を作成するために現場へと向かわされます。
その手には、一冊の手帳と懐中時計が握られていました。
この摩訶不思議なアイテムを駆使し、
「この船で何が起きたのか」を探るのがゲームの目的です。
真相に近づくほど、何かを失うゲーム。
「この船で何が起きたのか」を探るためには、
1.船内に転がっている死体を探す
2.懐中時計を使い、その人物が死ぬ瞬間を再生する
3.そこで目撃した内容を手帳に記録する
この3ステップを踏み、情報を集めていく必要があります。
死体(あるいは死体らしきもの)に近づくと、自動で懐中時計を取り出す。
この「人が死ぬ瞬間を見る」というのがなかなか厄介で、
アニメーションはないものの音声が流れるんですね。
あるシーンでは骨がバキバキと折れる音や
人体が引きちぎられる音を何度も聞くことになります。
グロ系が苦手な人にはちょっとキツイかもしれませんが、
慣れとは恐ろしいもので、繰り返し聞いているうちに
「はい次」という感じで受け流せるようになっていきます。
どうしても無理なら音声をミュートにすることもできます。
セリフは最初から字幕で表示されているのでご安心を。
自分の目で、耳で、確認したことが真実。
懐中時計を使って犠牲者が死んだ瞬間を再生した後は、
その内容から得た情報を手帳にメモしていくのですが、
・犠牲者の名前
・死因(誰によって、何によって死んだのか)
などの項目はプレイヤー自身が埋める必要があります。
ズラリと並ぶ死因一覧。
まずは「船員名簿」と「画家のスケッチ」をもとに、
名前と顔を一致させることから始めなければなりません。
──では、どうやって一致させるのか?
“死の瞬間”を再生しまくって、顔や服装などの特徴、
話している言語などの情報を集め、時には消去法という
ゴリ押しの手段を用いてでも人物を特定するのです。
もはや保険調査員ではありません。気分は探偵です。
クリアするのが先か。心が折れるのが先か。
このゲームの平均プレイ時間は6時間~14時間程度。
なかなか振れ幅があるように見えますが、
実際にプレイしてみるとその理由がわかります。
シナリオ中盤からが本番といえるかもしれません。
また、推理小説のようなシナリオもさることながら、
ドットで描かれる美しい風景にも目を奪われました。
同じ色なのに、なぜか月が眩しく見える。
インディーゲームとは思えない、骨太の作品です。
秋の夜長に、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?
肝が据わっている人は、ヘッドホンを装備して楽しんでください^^