ドゥ-------ン…
はい、みなさんこんにちはー。
大阪市と越谷市でWEB・ロゴ・名刺などなど制作するエンジョイワークスのなかでも、
夜な夜なA級とB級のはざまであるĄ(ア・ノシネ)級ゲームに人生を捧げる黒い紳士JTです。
前回がガンパレード・マーチということで、初代PSに帰ってきましたね。
やっぱですね、初代PSには怪作というか意欲作がたくさんあったなって思います。
3Dポリゴンが使えるようになって、でも技術はまだ荒削りで、
イメージをソフト化するためのアイデアや工夫がシッチャカメッチャカな時代。
その点、同時期のNINTENDO64では子ども向けという性格もあってか、
ある程度は安心して遊べるように基準が設けられていた気がするんですけど、
PSはそのあたりも緩くて何でもアリの自由な空気が感じられて私は好きなんですよね。
とはいえ、それにしたってあんまりブッ飛んじゃうと、
さすがにユーザーから受け入れられにくかったのではないでしょうか。
…っていうことをやりきっちゃってるブッ飛びPS1ソフトが、
私が知るかぎりで3本存在しているんですけど、
うち2つはアーカイブス配信がなくソフトもプレミア化しちゃっているので、
一つだけ配信中のやつを今回はご紹介したいと思います。
『LSD』とは
LSD
開発:
アウトサイドディレクターズカンパニー(OSD)
プラットフォーム:
PS1、PSアーカイブス
ジャンル:
ドリームエミュレーター
プレイ人数:
1人
あらすじ:
そんなものはない。
概要:
すでに、いろいろとツッコミどころがたまっていらっしゃると思うんですけども、
先にこれだけはお伝えしておきたい(コンプラ的に)。
合法です。何ら日本の法律にかかるようなことはありません。
内容は裏面の画像に書かれていることがすべてなのですけど、
夢のなかの世界を探索するウォーキングシミュレーターってところでしょうか。
この「ウォーキングシミュレーター」という概念自体、
今でこそ一ジャンルとして認知されてますが、当時どれほど類似例があったことでしょうね。
ちょっと時代を先取りしすぎです、OSDさん。
Ą(ア・ノシネ)級認定ポイント:カルト的人気を誇る唯一無二な世界観&システム
さてすでに異物感がビシバシと醸し出されていると思うのですが、
いかに言葉で説明しつくしても、なかなか雰囲気を伝えることはむずかしいので、
ここはひとつ動画でなんかもう色々とお察しいただければと存じますので。
※長いので用法用量を守り、ところどころかいつまんでご覧ください。
※個人的ゾワッとポイント…18:30~に登場する「巨顔オヤジ(正式名称)」
あ、こりゃいかん。
よだれを垂らしはじめた読者がいらっしゃる。
もしもしもしもし、えー一旦停止!現実にお戻りください。
ちょっと補足しますと、このゲームはスタッフが10年間書きためた夢日記をもとに、
連日の夢のなかを醒めるまで体験するという内容になっております。
10年間も夢日記を書き続けたその人もどうかと思うし、
それをゲーム化しちゃうっていう謎の情熱も素晴らしいですよね。
システムとしては、フィールド上に存在するさまざまなオブジェクト(壁なども含む)に触れると
どこか別の世界にワープするので、移動を繰り返しながら何らかの理由でその夢が終わるまで、
ただ歩き続けるというものになっております(それは「なっている」といっていいのかどうか)。
たまに特定条件でムービーがみれたり、謎の詩の朗読みたいなことで一日終わっちゃったり、
一日を終えるごとに謎のグラフに点が追加されたり消えたりといった要素が
あるにはあるのですが、まあ特に意味はないようです。
そんな、まさに「ゲームじゃない」としかいいようのない、でも確かにゲームである本作は、
その奇抜はゲームシステムとグラフィック、音楽やらなんやら色々
ごちゃまぜのアトモスフィアについて、一部熱狂的なファンが存在します。
また近年はインターネット動画が発展し、実況動画なんかがみやすいことで、
海外でもたくさんの愛好家が存在するんだそうですね。
ちなみに1998年のリリースということで、ちょうど今年が20周年なのですが、
なんとサウンドトラックが再販され、その界隈が盛り上がっているご様子。
そして制作者のOSDを率いる佐藤理さんはデザイナー業もやってらっしゃって、
けっこう名だたる企業のカッコいいワークスを手がけているという二面性がまた興味深いです。
と、いうわけで、いかがでしたでしょうか『LSD』ゲームレビュー。
個人的な思い出としては、むかーし失業して引きこもっていた時期に自暴自棄になって
寝食忘れて全身ズブズブに嵌っていたことでしょうか。
このゲームをやりすぎると、現実世界でも
「あそこに触ったらどこかワープできるんじゃないか」
「あのオブジェクト、バイオレンス街につながってそうだな」
「この建物のウラに宇宙飛行士とか浮いてねーかなー」
なんていう思考に駆られることがあったものです。完全に末期。
みなさんも、くれぐれもやりすぎだけはご注意いただき、
適度に悪夢トリップをお楽しみくださいね。あのしーね!