みなさんごきげんよう。
大阪市・越谷市のWEB制作会社エンジョイワークスの将棋道場主宰・JTであります。
ご無沙汰しておりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
さて今回より、いよいよ将棋を指すための基本的なテクニックを伝授してまいりたいと思います。
まずは、「居飛車」と「振り飛車」について。それでは、
お願いします<(_ _)>
飛車の位置が分かれ目になる
これまで駒の種類やはたらきについてご説明さしあげましたとおり、
将棋において最も攻撃的な駒というのは飛車になります。
初期配置では右端から2列目に置かれているこの飛車を、
どこに動かして始めるかというのは、戦術的に大きな分かれ目です。
では詳しくご説明してまいりましょう。
「居飛車」とは
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棒銀戦法の駒組みの例 |
まず紹介するのは「居飛車」です。
これは飛車の位置をそのまま、あるいは真ん中よりも右側にキープして
指し手を進めていくスタイルのことです。
技術革新が目まぐるしく、新しい戦法が次から次に生まれる現代将棋においても、
「王道は居飛車党」という傾向は変わっていません。
今やバラエティに引っ張りだこの“ひふみん”こと加藤一二三九段や、
“衰えた詐欺”継続中の大スター羽生善治二冠、そして
将棋界の“若者の人間離れ”代表である藤井聡太六段など、
お茶の間で知られるレベルの先生方はおおよそ居飛車党でいらっしゃいます。
ただし、一般的に「アマチュアには居飛車はむずかしい」ということもよく言われます。
なぜなら指し手の自由度が高いぶん、局面が複雑になりやすく、
覚えることが多くて大変である(と言われている)からです。
「振り飛車とは」
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四間飛車の駒組みの例 |
そしてもうひとつの選択肢は「振り飛車」です。
こちらは飛車を中央の筋から左側へ“振る”スタイルを総称しています。
参考画像の「四間飛車」は左から4列目の位置に飛車を振る戦法で、
比較的少ない選択肢で指し進められるため、指し始めの方にはよく勧められます。
ほかに、中央の5筋にドンと構える「中飛車」や、
相手の飛車の向かい側に立つ「向かい飛車」などがあります。
アマチュアでは人気の振り飛車ですが、逆にプロの世界では希少価値が高く、
だからこそ振り飛車党にしてトップクラスの成績を残している久保利明王将や、
将棋連盟会長でもある佐藤康光九段は「希望の星」や「アーティスト」や「変態」と、
ファンの間でも畏敬(?)の念をもたれている印象があります。
なお技術的な話でいいますと、居飛車に比べて振る手間や玉を移動させる
(通常玉は飛車と逆に逃がすのがセオリー)手間が発生するため、
相手の出方を伺うカウンター狙いの戦術がメインとなります。
結論:実際に指してみてしっくりくる方が一番!
というわけで将棋の指し方を大きく二分している
「居飛車」と「振り飛車」についてご説明しました。
まとめますと「指し始めの方にオススメと言われるのが振り飛車、
プロでの主流は居飛車」となりますが、
まずはどちらも実際に指してみて、ご自身が「楽しい!」
と思われたほうを続けてみるのがよいのではないでしょうか。
やはりご本人がエンジョイできることが一番大事です。
個人的に「楽しくないほうで勝つ」よりも「楽しいほうで負ける」ほうが、
趣味としては健全な気もしないではありません。
とはいえ、初心者同士の対局で相手をたじろがせられるのは、やはり振り飛車でしょう。
将棋を知らない方にとっては「飛車を振る」という発想自体が
出にくいのではないかと思いますので。
ちなみに私自身は、振り飛車党→居飛車党と変遷し、
今はどちらかに決めつけず、その場その場で
「指せると思ったほうを指す」ようにして楽しんでおります。
やはり自分なりの感覚やノウハウを貯めるために、
ある程度の期間はどちらかに集中して指してみるのはよいですね。
そしてできるなら、どちらのスタイルもそれなりに指してみれば、
その後の対局にしっかりと活きてくることでしょう。
それでは次回、また盤上でお会いしましょう。
“エンジョイ飛車党”のJTでした。