みなさんこんにちは!
大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。
今回ご紹介するマンガは、
すでに当ブログで一度さらっと触れているのですが、
読み直してみたらガッツリ向きあう必要があるなと感じ、
あらためて1本の記事に仕上げた次第であります。
『ヨコハマ買い出し紀行』とは。
AmazonのKindle版は2巻まで無料!
しかしコミックは残念ながら絶版の様子…集めたいのに…
『ヨコハマ買い出し紀行』は、
芦奈野ひとしさんが1994年から2006年にかけて連載したマンガ作品です。
単行本(および電子版)は全14巻、新装版では全10巻で完結済み。
本作品は芦奈野さんのデビュー作にして代表作になりました。
物語の舞台は、近未来の日本。
おそらく地球環境の悪化により、文明が一度滅んでしまったあとのような世界です。
(ような、というのは設定等が作中でほとんど説明されていないため。だがそれがいい)
とはいえ、よくあるディストピア的な空気感ではなく、街は人情があたたかく残り、
生き残った人々と少数のロボット(見た目も振る舞いもほぼ人間)がのんびり暮らしています。
主人公は、アルファさん。
あざやかな緑色の髪をもつ、見た目は若い女性型のロボットです。
町はずれに採算度外視のカフェを開いていて(ロボットは食費がかからないこともあり)、
たまにやってくるお客さんや地元の人々との交流が、ゆったりとした作風で描かれていきます。
時間の進み方のズレから起こる、数々のドラマ。
本作品の肝は、なんといっても“流れる時間のちがい”によって引き起こされるドラマにあります。
ロボットはどうやら老化がなく(とある夢で幼少の姿になっているのが気になるけども…)、
すくなくとも人間よりよっぽど長く生きられるようです。
しかし、それはただ「長生きできて嬉しいね~」という能天気な話では済みません。
幼い頃から仲良くしてくれていた少年や少女が、やがて大人になり巣立ってゆく。
ずっと良くしてくれていた老人勢も、やがて別れの日が近づいてくる。
時間の進み方がちがうがゆえに、交わっては離れてゆく人間たち。
ロボットといっても、人と同様に笑いもすれば涙を流したりもします。
町の衰退と人の人生を眺めながら彼女たちは生を送りつづけています。
・・・と、いうのは建前で、見どころはやはり、
アルファさんをめぐって起こる人間&ロボットの恋模様!!
時間はゆっくりながら確実に流れてゆき、
彼女を中心にひっついたりはなれたり・・・という
波打ち際のようなラブストーリーの展開がたまりません。
最後に、シメの言葉を叫んで終わりたいと思います。
おい、タカヒロ!!!
うらやましいぞコノヤロー!!!!!