みなさんこんにちは!
大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。
つい先日、ちょっとしたメンタルブレイクを起こしてしまったライター2号。
最近の社会の雰囲気によるものもゼロではないでしょう。
が、最大の要因はこの作品のせいなんじゃないかと疑っている。
『付き合ってあげてもいいかな』4巻の衝撃。
※本作品は女性同士の恋愛を扱っています。
苦手な方はブラウザバックをお願いいたします<(_ _)>
『付き合ってあげてもいいかな』について
あらすじはとっても簡単です。
大学に入った「みわ」と「冴子」が出会い、付き合い始める。以上。
いわゆる“百合”作品ですが、大学生ということもあってアダルトな描写を含みます。
ただ、それは二人の関係性を表す手段であって目的ではないですし、
女性同士であることもそれほど重要でなく、たとえ冴子が男性であっても
物語は成立するように思います。
まずこのタイトルが、ちょっとおかしいと思いませんか?
「付き合ってあげてもいい」。しかも、「かな」。
これまで恋愛漫画を読むほうではなかったのでただの先入観かもしれませんが、
一般的に付き合うまでのトキメキとか誤解とか恋の敵との駆け引きとかを重ねて、
「なんやかんやあって、私たちようやく付き合います!!ハッピー!」
・・・って終わっていくイメージじゃないですか。恋愛漫画って。
その点、本作のタイトルは何ていうか、打算・妥協がにじみでていて、
かなり異色ではないかと思うのです。
もちろんこれは、作者・たみふるさんの狙いであり、
「現実はそういうもんだし、そういう漫画があってもいいんじゃない?」
ということで考案なさったのだそうです。
実際、二人は1巻の早い段階で付き合い始めます。
本題はそこからだから、です。
4巻のなにが衝撃的だったか ※ネタバレ注意
二人が心から愛し合える日は来るのだろうか…(遠い目)
1巻でさっそく付き合うことになった、冴子とみわ。
その後、2~3巻で何があったのかというと・・・特に何があったわけではありません。
ただ、二人はいちおう幸せそうなんですけど、隙間に流れ込む不穏な空気が気にはなっていました。
そうした流れが、4巻にきて爆発します。破局です。
作中では5ヶ月とちょっとの間で、二人の関係が区切りを迎えます。
読んでたとき、思わず笑いましたよね。
「4巻で別れちゃったよワロタwwwww
ワロタ・・・・・・
ワロ・・・タ・・・(重体)」
実際の大学生カップルなら全然ありえる話でしょうが、
ことフィクションの世界においては…
こんなことってありますか。
(ここにあった)
しかも、付き合うときはあっさりで脈絡もなかったくせに、
別れるまでのプロセスは丹念かつ執拗に描きつくされていて、
読んでる私のほうが動揺を隠せませんでした。。。
二人のあいだの緊張感、すれ違いざまがとにかくリアル。
誰かがAmazonで「登場人物が生きてる!」とコメントしているように、
誰でも起こりうる問題がそこに横たわっているのです。
欧米では、日本のように「告白する」→「付き合う」みたいな文化がないと聞きます。
もしかしたら「付き合う」って日本特有の問題なのかもしれません。
じゃあ「付き合う」って何なのか?「好き」は??
「愛してる」とは…???
そこには揺るぎない定義があるようで、実際には十人十色かもしれない。
いや、そうであるしかないのではないでしょうか。
自分がこうだと思っていても、相手と大きなズレが生じているとき、
その差を埋めることはどうやってできるのだろう。
・・・これも作者本人があとがきで述べていますが、
たぶんこの巻はファンにとって賛否両論になるでしょう。
しかし、別れても二人はそれぞれの道を歩んでいかなくてはなりません。
それに、どうやらこのまま冴子とみわの関係が終わることもなさそうなので、
これからも固唾を呑んでハァハァ見守ってまいります!!