みなさんこんにちは!
大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。
いやー、ひさびさに漫画読んでガチ泣きしました。
田中相さんの『千年万年りんごの子』という作品です。
『千年万年りんごの子』あらすじ
舞台は昭和40年代の半ば。
養子として東京で育った雪之丞のもとに、縁談が舞い込む。
相手は、青森のりんご農家の娘、朝日。
早く家を出たい雪之丞と、跡継ぎがほしい朝日の利害が一致し、
すぐに青森での夫婦生活が始まった。
慣れない田舎の人間関係や仕事に翻弄されつつ、
徐々に自分の生活を見出し始めた雪之丞だったが、
とある冬の日、不可思議なりんごの木を見つける。
風邪で床に伏せている朝日へ食べさせてやろうと思い持ち帰るが、
それは土地の守り神“おぼすな様”のりんごだった___。
イラストレーターと小説家がフュージョンしているのでは?
作品は全3巻で完結済みです。
昨年の8月ごろに、1巻が無料だったので読んでみたら、
「あ、これは天才だわ」って思いましたね。
イラストレーターさんのイラスト集のような、1コマ1コマの画力。
それでいて、そのまま小説に書き換えられそうな、文学的ストーリー。
絵力とストーリーテリングの両方が出揃ってしまうと、読み手はもうお手上げです。
とか絶賛してますが、結局のこりの2・3巻は、半年以上置いていたんですけど、
ようやく先日まとめて読了いたしまして。冒頭に戻りますけど、泣いたよね。
いうて、ここまでの名作とまでは想像していなかったです。
これほど愛らしく切なく美しい物語は読んだことない。素晴らしい。
こんな朝ドラが、みてみたい。
本作品、とどのつまりテーマは“夫婦愛”であるといえます。
ただし、「幸せな日々!結婚してよかったね!」的な夫婦愛ではない。
夫婦が夫婦になるまでの歴史、いわば運命が横たわっていて、
それを前に二人がどんな選択をするのかを、読者は見届けなくてはいけません。
空気が重たいシーンも往々にしてやってきますが、
時代背景や場所の設定も相まって、
どことなく朝の連続テレビ小説を想起させる牧歌的な表情をもっています。
映画化にも余裕綽々で応えられると思われる『千年万年りんごの子』。
食べてはいけない神様のりんご。
ぜひご賞味ください。