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日本が誇るパラ水泳選手、木村敬一さんの自伝『闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。』を読んだ

BOOK REVIEW

こんにちは!

大阪市でWEB制作をしている株式会社エンジョイワークスです。

 

 

今回は東京パラリンピック100mバタフライ(S11)で

自身初となる金メダルを獲得した木村敬一さんの自伝

闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。』をご紹介します。

 

 

 

アスリート「木村敬一」という人物

 

わずか1歳で「将来ほぼ確実に視力を失う」と宣告を受けた木村さん。

両親は「1日でも長く目が見えるように」と手術を受けさせますが、

手術を繰り返すたびに彼の視力は悪化する一方。

ついには7度目の手術で完全に光を失ってしまいます。

 

「もし、手術をせずにそのまま過ごしていたら・・・」

「もし、手術をするのは片目だけにしていたら・・・」

 

未だにそう考えてしまうという両親に対し、彼が思うことは・・・

 

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 30年間、ずっと思ってもらえているなんて、

 僕の目玉はしあわせ者だ。

 

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・・・筆者は「木村敬一」という人物について

「パラ水泳のすごい選手」という認識しかありませんでした。

この本でわかったのは、木村敬一というアスリートは、

天真爛漫でユーモアがあり、周りの人をとても大切にする人。

そして、その人柄は彼の文章にもあらわれています。

 

 

泳ぎが速いうえに文才もあるなんて・・・

 

 

木村さんは元々noteで執筆をしていたそうで、とにかく文章が巧み。

言葉のテンポも良く、自然と引き込まれるような内容になっています。

車椅子のスティーブン、盲導犬を連れたマクレーン、英語が不自由な木村

の一文を読んだときは正直嫉妬しました。そんな、バンド紹介みたいな。

 

また、震度3の地震でパニック状態になり、

「避難したほうがいい?」と心配するアメリカ人の友人に対し

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 (前略)どっちかというと今すぐ火を消して、

 そのオムレツを焼くのをやめたほうがいいと思った。

 

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と冷静にツッコミを入れるなど、ユーモアにあふれています。

 

 

また、本人も認めていますが、木村さんは根っからの負けず嫌い。

ロンドンで2個、リオで4個のメダルを獲得した彼は

誰がどう見ても「すばらしいメダリスト」なのですが、

本人だけはそう思っていませんでした。

 

金メダルが欲しい

 

そう思った木村さんは、単身アメリカへ拠点を移す決意をします。

英語はできない、ツテもない、おまけに目も見えない彼が

アメリカで奮闘する姿に、こちらも励まされます。

 

 

 

 

(あえてちょっと嫌な書き方をしますが)

この本が健常者を泣かせようと思って出版されたものではないというのは

読み始めて早々にわかっていたのですが、

(でなければ「夜中に学生寮を脱走して閉め出された」みたいなエピソードは載せない)

それでもタイトル『闇を泳ぐ』にこめられた思いを読んだときはグッときました。

 

本書は新型コロナウイルスの影響によって帰国を余儀なくされ、

さらに東京オリパラの延期が決定したところで終わっていますが、

彼のnoteには東京パラリンピックにまつわる記事が公開されています。

 

東京パラリンピックで金メダルを取ったときの話

 

こちらは「金メダルおめでとう!」という気持ちで

感動して泣けますので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

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