こんにちは!
大阪市でWEB制作をしている株式会社エンジョイワークスです。
突然ですが、「ウミガメのスープ」という言葉をご存じでしょうか?
珍味の話ではなく、「水平思考ゲーム」という思考パズルの例題です。
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ある男が、海の見えるレストランでウミガメのスープを注文した。
スープを口にした男はとても驚いた表情で店員を呼び止めると、
「これは本当にウミガメのスープですか?」と尋ねた。
店員は「はい」と答えたが、男はそれ以上スープを飲むことなく
レストランを出て行った。そしてその夜、男は自ら命を絶った。
なぜだろうか?
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この問題に関して、解答者は出題者に質問をすることができます。
ただし、「はい」「いいえ」で答えられる質問でないといけません。
「店員は嘘をつきましたか?」→「いいえ」
「死んだのはスープが原因?」→「はい」
「スープに毒が入っていた?」→「いいえ」
という具合に質問を繰り返し、正解を導いていきます。
そもそも「水平思考」とは?
「水平思考」とは、マルタの医師・心理学者である
エドワード・デボノ(デ・ボーノ)が提唱した思考法です。
「ラテラルシンキング」とも呼ばれます。
木村尚義著
『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』では、
「枠組みにとらわれず、自由に発想する方法」と説明されています。
特に、常識やルールが変化しやすいIT業界においては、
水平思考のテクニックを身につけることが重要なのだそうです。
なぜなら水平思考とは、常識を疑い、物事の本質を見抜くことで、
思考の幅を広げてゴールまでの最短距離を歩むための方法だから。
本書でも取り上げられている、有名なジョークがあります。
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NASAは、無重力状態ではボールペンが使えないことを発見した。
科学者たちは莫大な費用と歳月をかけ、
宇宙空間でも使えるボールペンを開発した。
一方、ロシアは鉛筆を使った。
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ボールペンの本質は「字を書くための道具」ですから、
字を書けるものであれば、鉛筆でも問題はないわけです。
ラテラルシンキングで、新しいアイデアを生み出そう
残念ながら、ラテラルシンキングは一朝一夕では身につきません。
私たちは、学校教育でロジカルシンキングを刷り込まれているからです。
ロジカルシンキングとは、いわば「論理思考」のこと。
思考を横方向に広げていくラテラルシンキングと違い、
順番通りに問題を掘り下げ、答えを導いていく思考法です。
最もイメージしやすいのは算数(数学)の授業だと思います。
テストで「途中の計算式も残しておくこと」と言われた人が
多いのではないでしょうか?
とはいえ、きちんと訓練をすればラテラルシンキングは身につきます。
本書では、ラテラルシンキングの癖をつけるための練習法や、
実際にラテラルシンキングを使って生み出されたビジネスの成功例が
たくさん紹介されています。
新しいサービスの展開を考えている方におすすめしたい一冊です。
↓「ウミガメのスープ」答え(反転してください)
男はかつて船乗りとして働いていた。
ある日、数人の仲間と一緒に乗っていた船が遭難してしまう。
やがて食料が底を尽き、一人、また一人と倒れていく。
残された者は、その死体を食べて生き延びるほかなかった。
男はそれを拒否したが、衰弱していくのを見かねた仲間が
「これはウミガメのスープだ」と嘘をつき、男に飲ませる。
男は無事に救助されたが、時を経てたまたま立ち寄ったレストランで
本物のウミガメのスープを口にし、味の違いに驚く。
そして真実を悟った男は、絶望のなか自ら命を絶ったのである。