みなさんこんにちは!
大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。
ぼくらはみんな、悩んでる。
さて、今さら言わずもがなではございますが、
世のなかでは自己啓発ブームが留まるところを知りません。
とにもかくにも私たちは啓発がしたい。
それぐらい、生活のなかでたくさん思い悩みもがいている…
ということなのでしょう。
かくいう筆者も、それなりに色々彷徨ってきたのではないかなと思います。
んが、とある考え方に出会って、その旅は明確に終わりました。
それが今回ご紹介する「アドラー心理学」というものです。
(という書き方がまさに宗教っぽい…とはいえ、「信じている」という意味では信仰にほかなりませんね)
今から100年ほど前のオーストリア。
アルフレッド・アドラーという心理学者・社会理論学者がいました。
Alfred Adler, 1870 – 1937.
彼が提唱した理論は「アドラー心理学」または「個人心理学」と呼ばれ、
当時から賛否両論を巻き起こしたようです。
しかし、その考え方は途絶えることなく脈々と受け継がれ、
今では「自己啓発の父」とみなされています。
情報感度が高めな方なら、ここ数年にわたり
アドラーの名前をよくお聞きになったかもしれません。
特に、2013年に発売された『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健)は
大ベストセラーになりました。
何を隠そう、筆者もこの本でアドラー心理学に触れたのであります。
アドラー心理学が示すところは、言葉にすればけっこうシンプルだったりします。
あとは、自分自身が身をもってその言葉を実感できるかにかかっているでしょう。
せっかくなので、ザックリとエッセンスを書いちゃいます。
※あくまで筆者なりのザクザク解釈です。実際の内容は、ぜひ関連書籍をご参照ください。
師いわく「すべての悩みは対人関係である」
アドラーさん、いきなりド~~~ンと花火をぶち上げてきます。
「すべての悩みは対人関係である」。思わず声に出して読みたい日本語ですね。
ここに至る思考プロセスは単純にして明快。
もし、あなた一人だけが無人島もしくはこの惑星に住んでいるとして、
今もっている悩みは・・・果たして残っているでしょうか?
体調、食べるものとか着るものなんかに思いを巡らすことはあっても、
「お金を稼がなきゃ・・・」とか「よく見られなきゃ・・・」とか
「彼氏彼女ほしい・・・」なんていう考えは、きっと生まれてこないでしょう。
だって、他者がいないんだから。
(じゃあ引きこもればいいじゃん、という開き直りは通用しません。
引きこもっても家には親がいるし、ネットの先には膨大な他者が存在するからです)
というわけで、私たちが抱える悩みはすべてが人間関係に起因している
とすると、悩みを解消するには人間関係に働きかけるしかありません。
かなり強引にですが、かなり明確にポイントが絞られましたね。
師いわく「貢献感こそが対人関係のカギである」
さて、本題はここからです。
すべての悩みが人間関係であり、悩みを解消するには人間関係に働きかけるしかない。
じゃあ、私たちは何を基準に行動していけばよいのか?という問題が発生します。
しかし、この大いなる葛藤に対しても、アドラーは笑っちゃうくらい明確に
指針を示しています(明確だからこそ人を惹きつける部分もあるでしょう)。
それは、「他者貢献」です。
ここで一つ、気をつけなければならないポイントが。
「貢献」とは“相手が喜んでくれること”ではありません。
自分が“相手の役に立てている”という感覚(“貢献感”)を指します。
端的にいえば、貢献感は自己満足でしかありません。
しかし、だからこそ、相手に見返りを求める必要がなくなり、
「これだけあなたのことを思っているのに…」「お礼を言ってくれない…」
といった苦悩を抱かずに済む。という恐るべき抜け道を提示しているのです。
そして、自分自身さえ貢献感をチャージし続けていられれば、
「私はこの場所にいてもいいんだ」「すべての人類(チルドレン)にありがとう」
という、エヴァTV版最終回のシンジくんの境地を体験できるというわけです。
(他者からの承認は、先ではなく後から付いてくるもの)
結論:アドラーに戻ればだいたいオッケー(私の場合)
というわけで、いささか乱暴にエッセンスをまくし立ててまいりました。
本当はほかにも「共同体感覚」とか「3つのライフタスク」とか
「課題の分離」「勇気づけ」といったさまざまな理論があり、
まだまだ紹介しきれていないのですが、
そこのあたりは筆者もかなりうろ覚えにウロボロスしておりまして、
この機会に『嫌われる勇気』を再読したいと思います。
冒頭に述べたとおり、筆者はアドラーの考え方を知って、
あらゆる自己啓発が必要なくなりました。
迷ったり忘れたりしたら、またここに帰ってくればいいのですから。
私にとってはある意味ここがサンクチュアリなのです。
願わくば、この考え方が義務教育化されませんことを__。