こんにちは!
大阪市でWEB制作をしている株式会社エンジョイワークスです。
最近、マンションポエム(マンション広告に使用される詩的なキャッチコピー)が
インターネット界隈でなにかと話題になっています。
私もキャッチコピーを考える際の参考にしているのですが、
先日、マンションポエムに匹敵するロマンチックな文章を発見しました。
とにかく情報量が多すぎる
それは、とあるフレグランスの商品説明です。
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清々しい光にあふれたベルガモットのトップノートから、
爽快な甘さのグリーンフローラルのミドルノートを経て、
オゾンとラズベリーの晴れやかなラストノートへ。
夏のキラキラした日差しの下で風に翻る青葉のように、
しなやかな若々しさにあふれた気配が立ち昇る。
どこか幼さの残る少年の姿の奥に、
みずみずしい才能を感じさせるフレグランス。
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「清々しい光にあふれたベルガモット」
「しなやかな若々しさにあふれた気配」
「みずみずしい才能を感じさせる」……。
すごくない!? 香りの情報伝達能力すごくない!?!?
冷静になって分析してみる
と、衝撃のあまり思わず取り乱してしまいましたが、
そもそも“香りを説明する”とはどういうことなのでしょうか。
たとえば上記の商品説明なら、
「トップノートはベルガモット、
ミドルノートはグリーンフローラル、
ラストノートはオゾンとラズベリー」
この3行さえあれば、香りの内容は十分伝わるはずです。
ところが、それだけでは香りのもつニュアンスが伝わらない。
「清々しい光にあふれた」「爽快な甘さの」「晴れやかな」
といった過剰にも見えるポエティックな修飾語は、
“こういう意味をもって、この香りを選びました”という
ブランドや調香師のこだわりを表現しているのではないでしょうか。
そうすると、後半に続く「夏のキラキラした~」という部分は、
香り全体から感じられるイメージの描写であると捉えられます。
木々を透かす日差しのなかで躍動する若い命……見える、見えるぞッ!(幻覚)
さらに読み込んでみると、
・清々しい光にあふれたベルガモット = しなやかな若々しさ
・爽快な甘さのグリーンフローラル = どこか幼さの残る少年の姿
・オゾンとラズベリーの晴れやかな~ = みずみずしい才能
と、前半と後半の部分が見事にリンクしているのが分かります。
この文章を考えたライター、なかなかやりおるっ……!
「お前にはまだ早い!」
こうしてフレグランスポエムの神髄を理解した(?)ライターV3。
さすれば、ほかの商品説明も理解できるようになっているのでは!?
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厳選されたベルガモットと、サンダルウッドやベンゾインの
神秘的なウッディ、ベチバーやシピオルのアーシーな植物の香りが
複雑に絡み合い、ヘディオンによって幻想的にたゆたう。
いつからそこにあったのか、本棚の奥にバーガンディ色の
装丁本を見つけたような。スモーキーな紅茶を飲みながら、
次第に異国情緒な物語へと引き込まれ夢中になる。
時を忘れさせるファンタジーなフレグランスです。
EXTRAITS DE COLOGNE – エクストレド コロン|ロジェ・ガレ 公式ブランドサイト – Roger&Gallet –
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なんて????(完全敗北)
フレグランスポエムの世界は、まだまだ奥が深いようです。
より良いキャッチコピーを生み出すべく、
これからも探求を続けてまいります!