こんにちは!
大阪市でWEB制作をしている株式会社エンジョイワークスです。
筆者は学生時代に塾講師のアルバイトをしていました。
そのとき担当していた生徒が口をそろえて言っていたのが、
「国語のテストなんて、勉強しなくても良い点とれる」という言葉。
私は優しい優しい先生でしたので、その度に
「そういうことは模試で全国1位の点数とってから言おうか^^」
と言って黙らs・・・ご理解いただいていたのですが、
そんな生徒ほど、作文能力があまり高くなかったりします。
文を読むことはできても、文の構造を理解できていないので、
自分が書くとなると、おかしな文になってしまうようです。
文の構造には、主に3つの分類があります。
まず、もっともシンプルな形の文が「単文」です。
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(例文) 私は読書が好きです。
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1つの文章のなかに、述語が1つだけあります。
一方、1つの文章に2つ以上の述語がある文を
「重文」または「複文」といいます。
特に複文のほうは、構造が複雑になりやすいため、
文の意味がわかりにくくなる原因になります。
今回は、重文と複文の違いについて説明します。
重文
重文とは、2つ以上の単文が並列に重なった文のことです。
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(例文) 頭が良くて、運動もできる。
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重文は、「単文+単文」の形に分割することができます。
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(例文) 頭が良い。運動もできる。
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また、分割した単文の前後を入れ替えても意味が変わりません。
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(例文) 運動ができて、頭も良い。
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このとき、2つの述語の関係は「対等である」といいます。
これが重文の基本的な条件です。
複文
2つの述語の関係が「対等である」といえる重文に対し、
2つの述語の関係が「対等でない」のが複文です。
複文は、分割した2つの文の前後を入れ替えることができません。
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(例文) 風邪を引いたので、薬を飲んだ。
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この文を2つに分割して前後を入れ替えると
「薬を飲んだので、風邪を引いた」となり、
文の意味が大きく変わってしまいます。
1つの単文のなかに単文が組み込まれているのも複文です。
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(例文) 私がプレゼントに買ったのは新しい万年筆です。
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この文にも「買った」と「万年筆です」という2つの述語があります。
では、この文の構造を図で確認してみましょう。
や、ややこC~。
この文の構造を言葉で説明すると、以下のようになります。
・「私」と「買った」が主語・述語の関係である
・「買った」の後ろに「の」がついて名詞化したことにより、
「買ったの(は)」と「万年筆です」も主語・述語の関係になる
・「私が~買った」という主語・述語は、
「万年筆です」にかかる主部のなかに含まれる
以上のことから、この文の主体をあらわす主語と述語は
「買ったのは」と「万年筆です」であることがわかります。
文中の主語と述語の関係がきちんとつながっていないと、
読みにくくて内容がわかりにくい文になってしまいます。
こういう複文もあります。
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(例文) 村上春樹が書く小説はおもしろい。
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この文に含まれている述語は「書く」と「おもしろい」です。
それぞれ「村上春樹」と「小説」が主語になります。
そして、「(村上春樹が)書く」は「小説」を修飾しています。
複文を読みやすくするには、2つのコツがあります。
・1つの文中に使用する述語を少なくすること
→文の構造がすっきりして読みやすくなる。
・修飾関係にある単語同士の位置を近付けること
→修飾・被修飾の単語がわかりやすくなる。
「自分の書く文章に自信がない・・・」という方は、
このコツを意識して文章を見直してみてください^^