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「作品に罪はない」は真実か。~例の一斉自粛問題を考える~

MUSIC SCAPE

みなさんこんにちは。

大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。

 

さて、すでに下火になって(=世間に飽きられて)きている話題で恐縮ですが、

さすがに衝撃が走りましたよ。ピエール瀧“容疑者”の逮捕。

 

 

言うて以前の電グル紹介記事で申し上げましたとおり、

私はまったくライトなリスナー層に入るかと思います。

 

しかし、ちょうど逮捕直前の大阪公演に参加するかどうかを迷い、

「また観られるだろうから今度でいっか」とスルーした身といたしましては、

“今度”はヘタすると二度と来ないのかもしれないという残念感、後悔。

 

そして物事は突然途切れることがあるのだという教訓を刻み込まれた事件でした。

 

ただ今回お話したいのはそういう個人的な

ペラッペラの思い入れなんかではなくてですね?

事件後に巻き起こった、ある議論のことなんですよ。

(長くなりますゾ~~~^^)

 

 

「音楽に罪はない」と教授は言った

ピエール瀧さんが逮捕されたことによる

ビッグバン級の衝撃と悲しみを飲み込んだファンには、

一段落ついてからある不安がよぎります。

 

「電気グルーヴの音源、販売中止になるんじゃね・・・?」

 

その不安はまんまと的中し、事件の翌日に作品の販売中止および配信停止が告知され、

さらに次の日から未明にかけて、各音楽サービス上で粛々と公開が停止されました。

 

(私はちょうど1枚好きだったアルバムを買い戻そうかどうしようかまた迷ってて、

まずiTunesがリアルタイムに消されたため、あわててAmazonのほうでDL購入。

翌朝にはAmazonでも消去されており、この時はライブを逸した経験が活きました。)

 

特に、サブスクリプションで電気グルーヴの音楽を楽しんでいた層からは

阿鼻叫喚とともに大ブーイングが。

そのうねりはファンの領域を超え、大きな論争へと発展していきます。

 

なかでも“教授”こと坂本龍一さんがツイッターで意見表明したことが話題になり、

ファンたちも後ろ盾を得たような形で反発を強めたようです。

 

 

 

 

「ない寄りのあり」と松ちゃんは言った

ただし、ここで逆に一石を投じる別の分野の大御所も現れました。

ダウンタウンの松本人志さんが、TV番組のなかで

 

「作品に罪があるかないかで言えば、あると思う」

「酒を通したクリエイティビティは全然問題ないけど」

「ドーピングで作られた作品を、自分が監督なら出したくない」

 

という主旨の発言をしたそうです。

これに世間から(主に電グルファン?)かなりのバッシングが発生。

それに対して松ちゃんはツイッターでこう反論しています。

 

 

当然、このコメントにも大量の批判が向けられているわけですけれども、

(ちょっと前の指原さんへの発言が尾を引いているのもあると思う)

確かに「ドーピング」という比喩は正確でなかったでしょう。

スポーツのドーピングはその世界から追放されますが、

法によって裁かれるものではありませんので。

(個人的に坂本龍一氏と松本人志氏が意見をやや対立させていることはたいへん興味深い。

90年代にはお互いのフィールドで協力し合うなど接近した時期もあったのです。)

 

 

そもそもなぜ“違法”なのか

ただ、そうなんですよね。感情的に脊髄反射してしまう前に、

「なぜ酒やタバコやコーヒーが合法で、禁止薬物は罪に問われるのか」

ということを、もうちょっと考える必要があるんじゃないかと思うんですね。

 

ちょうどそのことを指摘された方もいらっしゃいます。

ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさんです。

 

「コカインが中南米で作られ、運ばれ、売られるまでに、

どれだけの人が犠牲になっているかということを使用者は自覚するべき」

 

ということを、同氏はBS番組のなかで語りました。

 

ちなみに警察庁の資料によると、平成29年に違法薬物絡みで

検挙された人のうち、全体の4割が反社会的勢力に所属していたそうです。

(もちろんピエール瀧氏にそういう関係があったかは不明)

<参考:『平成29年における組織犯罪の情勢』>

 

これまでの売り上げで得た収入が、

裏社会的な構造の維持・拡大に流れていたのだとしたら、

果たして「作品に罪はない」と正面から言い切れるでしょうか?

私は正直、けっこう厳しいと思うんです。

 

 

なにはともあれ、いつかは“今度”を!

付け加えると、瀧容疑者の「20代から使っていた」という供述が痛いんですよね。

辞めていた時期もあったとのことですが、もしかするとこれまでの作品が、

違法薬物による影響のもとに制作されてきたのかもしれない。

 

少なくともそこらへんの事実確認がハッキリしないと再公開はむずかしいでしょうし、

結果的に“アウト”となれば、レコード会社として永久封印もやむなしでしょう。

 

ただし、刑事罰の目的とは当人を社会的に痛めつけることではなく、

将来的に更生し復帰させることにあるはずです。

禊が済めば、また新たなフィールドを開拓していただきたいと思います。

 

 

誠に勝手ながら、私にとっての“今度”が来ることを切に願っております!!

 


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