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人類の進化に犠牲はつきものだ。『INSIDE』レビュー

Ą級ゲームレビュー

みなさんこんにちは!

大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。

 

さっそくブッポウソウな話で恐縮ですが、

みなさんは「死にゲー」というゲームのジャンルをご存知ですか?

読んで字の如く、「プレイヤーの死亡を前提とするレベルデザインがなされたゲーム」です。

 

有名どころですと『ロックマン』シリーズがありますね。

 

 

日本が世界に誇る超ロングセラーな死にゲーといえるでしょう。

 

一方海外では、クソゲーとの呼び声も名高い(?)『Another World』なんかが代表格です。

 

 

こちらは極悪非道ですよ~。とにかく死ぬことでしか進められません。

ただ、革新的なビジュアルやディープな世界感、ユニークなレベルデザインなどにより、

今なおファンが多く、名だたるクリエイターからリスペクトされています。

(なお筆者は冒頭早々にリタイア)

 

そして、今回ご紹介する『INSIDE』というゲームは、

どちらかといえば『アウターワールド』の系譜を受け継ぎし作品です。

アクションに慣れていようが反射神経に優れていようが、

初見ではただひたすらぷちぷちと死んでいくことが確定的な、

非常にマゾい作品となっております。

 

 

『INSIDE』とは

 

 

デンマークのデベロッパーPlaydeadが2016年に発表したインディーズゲームです。

その6年前には『LIMBO』という死にゲーで話題となったデベロッパーであり、

和訳すれば「死を遊ぶ(演じる)」。何ともわかりやすいスタジオ名だこと…。

 

ゲームは横スクロールで、奥行きを感じられることから「2.5D」とも評されます。

プレイヤーは小学校高学年ほどの少年と操り、謎の追っ手や罠から生き延びよう

とした結果、どんどん深淵な世界へと引きずり込まれていくのです。

 

 

少年の死(あるいは再生)から何を読み解くのか

先ほどにも述べましたとおり、本作は死にゲーです。

しかもロックマンのように「テクニックがあればなんとかなりますわ」レベルではなく、

アウターワールドのような「なんべんも死なな絶対わからへんやつやん」系でございます。

 

 

※ヒントが多数含まれているためネタバレ注意※

※主人公の死亡シーンも複数含まれているので閲覧注意※

 

確かアメリカでは、映画・ゲームにおける少年少女における猟奇的な描写は

基本NGにされていると記憶しているのですが、そこは北欧だからですかね。

 

ぐにゃりと落下死・悪い大人に首絞められ死・撃たれ死・怖い犬たちに全身噛みつかれ死・ロボットによる電線ガンで感電死・ドラム缶ゴロゴロによる圧死・謎の人型水中生物に引きずり込まれ死・溺死・衝撃波によるバラバラ死・スクリューによってもバラバラ死…

 

と、あらゆるシチュエーションによる死に様が無慈悲に描かれております。

 

(このことについて、Playdeadのメンバーはインタビューで

アメリカ的なご都合主義が嫌い」「こちらでは残酷な童話が当たり前」

といった内容を述べています)

 

 

これらを「エグい!」「グロい!」「ヒドい!」

一言で片づけてしまうことは簡単ですが、

私はどうも引っかかるんですよね。

 

ここまで残虐な目にあわされながらも、

一つひとつ難関をクリアしていく少年から、

我々はなにを学ぶことができるだろうか?と。

 

このゲームを進めていくと、ある段階で主人公が“変化”を経験します。

そこで私は思ったのです。

「ああ、これは種の進化の過程を表しているのかもしれない」と。

 

作中の“進化”は、理由や由来なども特に描かれていません。

そこまでは完全に生身の少年でしたから、

正直いって「なんで?」という感想しか浮かんでこないです。

 

しかし、生物の進化も、もしかするとそういうものなのかもしれない。

『2001年宇宙の旅』のサルのように、ある日突然道具や身体の使い方に気づき、

そこから可能性が劇的に広がるといったこともあり得るのではないかと。

 

そう考えれば、今こうして私たちはとても便利で平和な社会に生きているわけですが、

その下には何千人、何万人、何億人という功労者の犠牲が積み重なっているのでしょうか。

 

 

 

当たり前に感謝し、今を噛みしめながら歩んでいきたい。

死にゲーがこれほど人びとから愛される理由は、

そうした共感にあるのかもしれません。

 

 

 


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