大切なことは君たちから教わった。『ガンパレード・マーチ』レビュー

Ą級ゲームレビュー

やぁみなさん、こんにちは~。

大阪市と越谷市でWEB制作をしているエンジョイワークスの、

Ą級ゲーム愛好家JTです~。

…Aじゃないよ、Ą(ア・ノシネ)だよ。

 

さてひさしぶりの投稿ですが、あいかわらずマイペースに、

これまでお世話になった名(迷)作をご紹介していくこのコーナー

「Ą級ゲームレビュー」です。

今回は私のホームグラウンドである初代PSにもどり、

特に思い入れが強い作品をつらつらと書き綴っていきたいと思います。

(今回はほぼA級の有名作なんですけどね)

それではまいりましょう、どうぞ~~~。

 

 

『高機動幻想ガンパレード・マーチ』とは

この地味なパッケージとほぼ宣伝ゼロであったことから最初はぜんぜん注目されなかったという

 

 

開発:

 アルファ・システム、2000年

プラットフォーム:

 PS1、ゲームアーカイブス

ジャンル:

 学園・軍隊生活+SLG

プレイ人数:

 1人

概要:

 プレイヤーは兵士養成学校で生活します。

 クラスメイトたちと友情を結んだり、付き合ったり、喧嘩したりしながら、

 でも勉強や兵士としての仕事もこなしつつ、日々が過ぎていきます。

 そして前触れなく侵略してくる謎の敵と戦い、日本を守っていきます。

 そーゆーゲームです。

 

特徴その1:自由すぎる!!

嗚呼、要素が多すぎてどこから説明したらいいかブルブルしているのですけど、

まずこの作品の特徴はとにかく自由!自由が過ぎる!!ってことですね。

細かく説明するのももうあれだってくらい、要はゲームのなかに一つの人生がある。

 

いちおう毎日の授業とか、割り当てられた仕事とか、あるんですけど、

やりまくったっていいし、まったくやらなくても、いい。

ずっと鏡に向かって自分磨きしててもいいし、

コンピュータ室にこもって怪しいプログラムを生成しつづけてもいいし、

本業そっちのけで色恋沙汰に染まりまくってみてもいいし、

学校を裏で牛耳る存在を演じてみてもいいし、

クラスメイトの靴下集めというギリギリの趣味に走っちゃってもいい。

 

やらなきゃいけないことはたまに発生する強制イベント、敵の襲撃対応、

あと(学校にいくこと、ではなく)朝起きることと体力が切れたら倒れること。

ちょっと考えてみたんだけど、ほんとうにそれだけしかないんじゃないでしょうか。

 

 

特徴その2:対人コミュニケーションの見事なゲーム化!!

私がこの作品について特にお伝えしたいのはこの部分です。

とにかくもう、キャラクター一人ひとりが生きていて、

(NPC同士で勝手に喧嘩したり恋人になったりもする)

彼ら・彼女らとの会話や距離感など、実際の対人関係における駆け引きが

うま~~いことゲームのシステムに落とし込まれているんです。

 

詳細は省きますが、メッセージを伝える際のトーンとか表情とか、

そういったことから「あんまり発言を増やすと口だけに思われる」

「受け取る側に求められていなければNG」といった、

現実世界にも通底するコミュニケーションのむずかしさまで、

とてもよく表現されています。

 

ちなみにこのゲーム、ディスク1枚・たった290MBのデータ量で、

ここまで緻密に実社会を表せていることは驚愕というか、

開発者の人生観・熱意・技術力の高さが伝わってくるわけですよ。

『奏(騒)楽都市OSAKA』もそうですけど、

そういう作品に出会えるからこそ、Ą級ゲーム探しはやめられないですね~。

 

 

特徴その3:謎のリアリティが生む、謎の感動。

ここまでさんざん自由さ・人間関係の表現力を説明しましたが、

最後にお伝えしておかなければならないこと。

 

いいですか、ここは兵士学校です。

 

「謎の敵が攻めてくる」という設定はファンタジーに思われるかもしれませんが、

舞台は、日本の、熊本です。

設定もとても丁寧に(あるいは変態的に)つくりこまれており、

実際の地名や空気感も相まって、「日常に危機が迫っている」という臨場感があります。

 

そして戦闘システムもなかなかシビア。要はロボット部隊の一員となり、

与えられた役割のなかで化物と戦闘するわけですが、

戦闘中にキャラクターが死ぬと、基本的にそのキャラクターは死にます。

 

…なに言ってんだと思われるかもしれませんが、

つまりその後二度とゲーム内に登場しません。

ここには蘇生魔法も、タイムマシンもないからです。

そしてこの特徴にも自由度の高さが妙にマッチしてしまって、

大手RPGのようにガチガチのイベントやエピソードが少ないぶん、

日常風景からその人だけがフッ…と姿を消します。

 

 

その結果、私の初プレイはこんな結末を迎えました。

 

彼女になったヒロインと二人乗りの機体で戦闘中、

敵に撃墜され、彼女は死亡。

自分だけ生き残り、歩兵として戦場に放り出されるも、

自暴自棄になって身ひとつで特攻し、

しっかり返り討ちにされてゲームオーバー。

 

 

そして2回目。

 

今度はこのヒロインを必ず生き延びさせてみせると、

コツコツ発言力を貯めて総司令に直談判し、

彼女を前線に出なくて済む隊長へと転属させ安心したのも束の間、

自分ひとりだけ出撃しなければならない特別任務を仰せつかり、

「これで、よかったのだ_」と悟りながら

激戦の末、孤独に死亡

 

 

 

…まぁ「たかがゲームにのめり込みすぎでは」

と言われればそれまでなのですが、

基本的にシミュレーション系をプレイする時は

リセット・コンティニューなし縛りを自分に課しているもので、

だからこそ「こんなにシビアな体験ができるなんて」と、

何年も経った今でも決して忘れることができません。

 

小説、映画、演劇や、昨今話題のVRでもなく、

たかが290MBの情報量でここまでの体験をさせてくれた

開発者のみなさまには、心から感謝と感服の意を伝えたいと思います。

ごちそうさまでした!

 

 

 

 

いや~~やっぱり長くなってしまいました。。。

ほかにもいっっっぱい書きたい要素があるんですよね、

 

バトルが実はめちゃめちゃ緻密にできててさまざまな戦法に挑戦できるとか誰かを尾行・監視しつづけてそいつのテストのカンニングを暴いてクラス中に晒すとか勝手に関係を取りもってクラスメイト間の恋のキューピッドを演じるとか万引きで捕まったらゲームオーバーとかパートナーと2人きりになるとアレな雰囲気が発生するとか好意をもったキャラが2人居合わせると争奪戦になって場合によっては刺されるとか常に金塊を持ち歩いてるキャラとかあぶない薬を常用してるキャラとか裏設定が壮大すぎるとか内緒でとある裏技を仕込んだ開発陣の執念とか地味なパッケージで当時全然売れなかったらしいとか年代的にもどうしてもエヴァの影響を色濃く感じると思ったらその後本当に同じ会社がエヴァのゲームも出してしまうとかうんたらかんたら_

 

 

土台GPMをひとつの記事でまとめることが無理ゲーですが、

かといって分割すると興味のない方にとっては

興味のない更新日が2回に増えるわけじゃないですか。

それだけはユーザビリティの観点から避けたいなということで、

がんばってしまったわけです。

 

万が一「ちょっと…やってみたい、かも?」という方がいらっしゃれば、

現在はPSアーカイブスにてお手頃価格で配信されていますので、

PS系ハードをおもちでしたら大体はプレイできるはず。

ぜひ、この“似てるようでちがう”もう一つの世界に降り立ってみてください。

PlayStation Store リンク

 

 

ではでは、またの機会に、電子的迷宮の果てでお会いしましょー。

お相手はĄ級ゲーム愛好家のJTでした。あのしーね!

 

 

 

 

 


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