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“かつてない激震”を見届けよう。藤井聡太七段、前人未到のさらなる奥地へ。

エンジョイ将棋道場

みなさんこんにちは!

大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。

 

さてひさびさに将棋界の話題をご紹介します。

藤井聡太くんがヤバいことになっています。

 

 

 

 

 

「以前から十分ヤバかったんでしょう?知らんけど」

 

 

 

 

いや、まったくもっておっしゃるとおり。

 

・・・なんですけど、これまでの藤井フィーバーはあくまで

「※この年齢にしては」という注釈によるところが大きかったと思うんですよね。

 

 

 

 

ところが。彼はもう、そんな色眼鏡を外したってまばゆいほどの光を放ち始めています。

コロナ禍で社会がてんてこ舞いになるなか、彼は着実に脱皮を重ねていたようです。

いやはや。。。末恐ろしい子(って言うの何度目だろう)。

 

 

 

 

 

 

キミ、このまえ「タイトル挑戦最年少記録」を更新したばかりだよね??

 

今後絶対に破られないであろうといわれた、屋敷九段の記録を。

なのに、なんで2タイトル同時に挑戦してて、

しかも片方は初タイトル獲得に王手まで迫っているんですかねぇ。。。(困惑)

 

 

2つ目のタイトル挑戦を決めた、永瀬二冠(!)からの勝利場面。

 

 

藤井七段が現在挑戦しているのは棋聖王位です。

どちらも将棋界の八大タイトルに含まれています。

 

 

現在、棋聖を保持しているのは渡辺明さんです。

めちゃんこ強いです。ついこの前まで羽生善治九段と棋界を二分し、

現在もなお最強との呼び声が高い名棋士であります。

そんなトップ・オブ・トップを相手に、初挑戦の五番勝負で2連勝。

それだけで言葉が出てこないような快挙ですが、話題はそれだけではありません。

第2局、藤井七段が「ソフト超えの一手を指した」との話題でもちきりなんです。

 

 

 

 

 

 

この一手、指された当時は中継の解説者や現地で観戦する棋士たちも

「うーん、それでいいのか・・・?」くらいの印象だったそうです。

ソフトによる評価値判定においても「えーと、まあ、つぎ考えますか」程度だったはずですが、

その後時間をかけて6億手(!)読ませたところ、いきなり最善手に躍り出たというんですね。

 

 

 

 

 

 

あーだめだ、書いてるだけで鳥肌たってきた。

 

 

 

 

 

 

1局指すごとに激震を起こす怪物。

 

本当はですね、王位戦第1局の結果はサラッと書いて

記事をしめようと思っていたんです。もう1000字超えていますから。

 

 

でも、だめでしたね。。。

藤井くんがそれを許してくれなかった。

一体どういう勝ち方してくれてんすか。

 

 

「負けました」を言う前の棋士の表情、対局において最も切なく美しい場面だと思います。

 

 

前情報として、挑戦を受ける木村一基王位のご紹介を。

じつは前回の将棋ブログでもご紹介したばかりなのですが、

タイトル初獲得最年長記録を更新したベテラン棋士です。

(だいたい羽生九段のせい)

棋風は何といっても、受け将棋。

「千駄ヶ谷の受け師」の異名をもち、どこまでも諦めない姿勢で

耐え抜いた先に、相手の息切れをみて逆転するところが木村王位の真骨頂。

 

 

 

が、しかし。

 

 

藤井七段は木村王位をガードの上から殴り、殴り、

殴り続けてそのままノックアウトしてしまいました。※将棋の話です

 

 

 

 

将棋の対局というのは3つのプロセスに大きく分けられます。

序盤・・・お互いに形をつくり、合戦の準備をする段階。

中盤・・・形が整い、いよいよ合戦開始。お互いに駒を交換し合いながら侵攻を目指す。

終盤・・・いよいよ詰むや詰まざるやの最終局面。相手の大将の首をどちらが先に奪えるか。

 

 

 

ですが王位戦第1局は、序盤に見えた隙を藤井七段が鋭敏にキャッチ。

そこから終盤に至るまで、約60手(=全体の3分の2)にわたり攻め続けてそのまま勝利しました。

「攻め続けて」というのはニュアンスではありません。文字どおりの意味です。

少なくともタイトル戦で、これほどまでに一方的な展開を見た記憶はありません。

 

 

 

最近、もう一人の“藤井”である藤井猛九段がこんな言葉を口にしていました。

※藤井猛九段は革命的な戦法を数多く生み出していらっしゃる名棋士です。

 

 

「藤井くんの将棋は、面白くないんだよね。」

 

 

その真意は「強すぎて観てる側にとっては面白くない」というものです。

 

思えば、羽生善治九段があそこまで人気を博したのって、

ずば抜けて強いことはもちろんなのですが“薄氷の美しさ”があったんですよね。

劣勢(場合によっては絶望的)な状況のなかで、誰もが思いつかない妙手、

いわゆる“羽生マジック”を繰り出し大逆転をおさめるその姿に

将棋ファンはすっかり中毒になってしまったわけです。

 

 

 

一方、現在の藤井くんはというと、シーソーゲームよりかは

ずーっと自分側に傾けたまま押し切ってしまう勝利が多いです。

それだけ彼の棋力が異次元に到達している裏返しでもあるわけですが、

人間の頭脳を遥かに凌駕するコンピューターが普及した現在、

エンターテインメントとしてのプロ・ボードゲームのあり方が問われているかもしれません。

 

「コンピューター超え」や「一方的な強さ」も、それはそれで興奮しますが、

このまま続いてしまうといつか食傷気味に陥ってしまうのではないか?

という贅沢な悩みもあるわけです。

 

もちろんそんな雑音を気にせず藤井聡太さんには突っ走っていただきたいし、

そんなこと願わなくたってそうするんでしょうけど。

 

 

 

・・・おっとっと、少々先走ってしまいました。

渡辺棋聖も木村王位も、このままタイトルの座を明け渡すようには思えません。

コロナ禍でプロスポーツがとても息苦しい状況にあるなか、

将棋が盛り上げてくれることに感謝したいです。

 

藤井くんの暑い夏は、まだまだ続くのだ!!