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トップ棋士の厚い壁!膝バシン!!それでも藤井七段は、這い上がる。

エンジョイ将棋道場

みなさんこんにちは!

大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。

 

 

 

前回のあらすじ。

 

タイトル挑戦最年少記録を更新するどころか、Wタイトル戦にしてしまった藤井聡太七段。

しかも棋聖戦では“魔王”渡辺明三冠を相手に“AI超えの一手”でマッチポイントを奪取し、

“千駄ヶ谷の受け師”木村一基王位には

“中盤をすっ飛ばして殴り続ける”という凄まじい勝利を挙げる。

このまま「ベテラン最上位棋士たちの牙城も何のその」とばかりに突き破ってしまうのか!?

※記事執筆時点で棋聖戦第4局の結果は不明です。

 

 

 

 

 

 

ところがどっこい。

そうは問屋が卸しませんよ、と。

 

 

 

 

 

 

棋聖戦第3局。魔王が藤井くんとの研究合戦を握りつぶす。

 

前回もご紹介しましたとおり、“魔王”渡辺明三冠といえば、

羽生善治九段とタイトルを分け合ってきた最強棋士の一角です。

過去には羽生さんに3連敗したあと4連勝してタイトルを防衛したこともあり、

特に逆境への強さは棋界一といっても間違いありません。

「すわ、藤井くんがタイトル獲得なるか!?」と世間が色めき立つなかでも、

憎らしい強さを見せてこそ“魔王”の面目躍如というものでしょう。

 

 

棋聖戦第3局の展開に将棋ファンはどよめきました。

双方の指し手のスピードが異様に早く、お昼休憩を迎えた時点で76手も進んでしまったのです。

(一般的に決着がつくのは100手~130手くらい)

 

特に顕著なのが渡辺棋聖の消費時間。

このタイトル戦は一人あたりの持ち時間が4時間ですが、

午前中で35分しか消費しませんでした。

 

 

 

この状況が何を示しているかですが、

まず第一に、渡辺棋聖・藤井七段ともに「研究範囲である」ということ。

加えて、渡辺棋聖はいわゆる時間攻めに持ち込もうとしていたのではないでしょうか。

一方的に持ち時間が少なくなった者は焦り、逆に多い方は精神的に優位に立てます。

特に藤井七段は中盤で多くの時間を費やす傾向があり、

彼が無敵を誇る終盤を互角な状況で迎えないために。(←これ、王位戦第2局への伏線です)

 

 

 

 

その後も渡辺棋聖ペースで終盤へと進み、藤井七段の粘りも見切って勝利しました。

研究の深さと時間の使い方、両方で上回った形ですので、完勝といってよいでしょう。

さすがは渡辺三冠!!!転んでもタダではけっして起きません。

 

 

 

 

 

王位戦第2局。受け師が藤井くんに膝をバシンと叩かせる。

 

一方の王位戦。初戦のショッキングなワンサイドゲームからは一転し、

こちらでもタイトルホルダー・木村王位が持ち味を活かして藤井七段を追い詰めていきます。

ガッと攻めるのではなく、相手の裏、さら裏へと潜り込んでいくような老獪な指し回しで、

藤井七段のミスを待ちながらにじり寄っていくさまはまさに“千駄ヶ谷の受け師”でありましょう。

 

 

藤井七段は持ち時間をみるみる消費し、先の棋聖戦と同様に苦しい表情が増えていきます。

そして97手目、木村王位が席を外して飛び出したるは、伝統芸の“膝バシン”!!!

年齢によるものもあるかもしれませんが、藤井七段は劣勢時に表情が出やすいタイプです。

過去には対局者の目の前で自分の膝を叩き、相手をビクッとさせたこともありますw

 

 

このあたりでAIの評価値は木村王位7割:藤井七段3割。

時間でも評価でも差がついている状況に、多くの将棋ファンは木村王位の押し切りを予想したことでしょう。

しかし、気になりませんか?なぜ終盤の100手まで進んでいるのに、まだ3割の評価値を残せているのか?

私はひそかに「藤井七段が何かを起こすのではないか」という期待を抱いていました。

 

 

 

 

そして、その期待は現実のものとなります。

 

 

 

 

 

 

短い残り時間でありながらも苦しみに耐え忍び、木村王位を難解な状況に引きずり込みます。

気づけばお互いに1分将棋、評価値はというと・・・・・・99:1。

1は、藤井七段ではありません。木村王位のほうです。

 

 

最後は木村王位の寄せが藤井七段の玉に追いつかず、

逃げ切られたところで投了に至りました。

そうです。藤井七段の大逆転勝利です。

 

 

これに関しては「すごいものを見てしまった・・・」以外の感想が思い浮かびませんでした。

 

 

 

 

 

AIと共存する、新しい“観る将”スタイルの可能性。

 

前回「AIが普及してしまったこれから、プロ将棋もエンタメとして岐路に立たされているのでは」

的なことを書き走っていましたが、何のことはありません。

 

評価値や候補手が表示されるからこそ、誰もが局面の情勢を理解して棋士の目線に近づける。

そのことによって感情移入度が高まり、興奮はむしろ増幅します。

 

 

 

実際に本局では解説の郷田九段(元タイトルホルダーのトップ棋士)も

最後まで明解な判断ができない様子でした

(それだけ高レベルな駆け引きを藤井七段がやってのけたということ)。

 

もしAIがないと、解説者がわからなければ観戦者はもうお手上げです。

「人間同士の対局にコンピューターは邪魔だ」という声も根強くあるなかで、

一方では新規ファンの獲得に大きな役割を果たしているはずです。

 

 

 

 

 

・・・おっと、また横道にそれてしまった。

 

 

まだまだ続く藤井七段の熱闘Wタイトル戦。

引き続きチェックしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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藤井新棋聖、誕生!!

おめでとうございます!!!!