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没コピー反省回④『向き合うな、振り返れ!』

円楽大学

みなさんこんにちは!

大阪市・越谷市のウェブ制作会社エンジョイワークスです。

 

 

 

 

 

年に一度開催されるコピーライティング界の天皇杯『宣伝会議賞』。

今年はコロナウイルスの影響が協賛企業などにどう出るか心配ですが、

とりあえず第57回の作品集は無事に発売されました!

 

 

 

自分の名前と作品が出版物に載るのは喜ばしいこととはいえ、

映画のスタッフロールの終盤くらいの扱いですから、

これで満足するわけには参りません。

次こそは、この顔をのっけてやりますとも!!

※最上位入賞者は顔写真とコメントが掲載される。

 

 

 

 

そのためには舞台が整うまで牙を磨き続ける必要がございまして、

今日も今日とて自分のコピー(らしき何か)を

けちょんけちょんにこき下ろすんでございますよ、ええ。

 

 

 

 

 

 

『クラフトボス』、どうやって売るか。

今回取り上げる課題はサントリーコミュニケーションズさんからのものです。

おお、大手!!!!

対象の商品も、きっとコンビニなどで目にしたことがあると思います。

丸みをおびたペットボトル容器が可愛らしい『クラフトボス』シリーズの販促用コピーです。

 

 

最近だとこちらのCMが記憶に新しいかも。もちろん広告賞に食い込んでくるでしょうね~

 

 

 

そこ、「もうすでに売れてるじゃん」とか言っちゃあおしまいです。

飲料、特にコーヒーやお茶といった商品は、とにかく移り変わりが激しいもの。

すこしでも油断してあぐらをかけば、きっと市場から置いていかれることでしょう。

 

ではさっそく、恥ずかしながら私のボツコピーたちを並べていきます。

(最後に実際に入賞した作品もご紹介するので、ぜひ見比べてみてください。)

 

 

 

 

ボツコピーその①。

 

 

 

後追いされるのは、慣れっこです。

 

 

 

私の反省コメントは「ただの挑発。さわやかではない」と書かれてました。

フォローさせていただくと、革新的な商品開発がBOSSの得意技ですよ!!

とアピールしているわけですが、それをアピールして売れるのか?

売れるわけないんだよなぁ・・・。

 

 

 

ただでさえ人はみな、基本的に広告が邪魔だと思っているというのに、

そのうえ自慢気にしてしまっては総スカンをくらってしまいますね。

人に対して「苦手だな」と思うことは、広告でも一緒というか、

もっと気をつけなくちゃいけないわけです。

自慢(誇張)・恩着せ・あからさまな(←重要)脅しは基本アウト!

 

 

 

 

・・・早くもグロッキー。つぎ、いきましょう。

 

 

ボツコピーその②。

 

 

 

押して戻るくらいが、ちょうどいい。

 

 

 

容器がペットボトルであることに着眼し、使い勝手のよさと、

働くみなさんへのエールを同時に果たそうとしています。

 

 

という目的自体は悪くないと思うのですが、表現がわかりづらいですね・・・。

私の反省コメントは「よく、わからない。心は動かない」でした。

 

 

ビジュアルや映像・音声つきCMであれば、描写の部分で補強できますが、

こと宣伝会議賞のコピー部門においては、その1行がすべて。

説明が必要な時点で「表現が成立していない」というわけです。

 

 

 

というわけで最後、3本目の落選コピーはこちら。

 

 

ボツコピーその③。

 

 

 

器は体をあらわす。

 

 

 

 

私の反省コメント。

 

 

 

 

お茶ですか…?

 

 

 

 

 

 

 答え合わせの時間です。

 

それでは、実際に賞を勝ち取った優秀作品はどんなものだったのか!

こちらです。

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしょう。

いちばんわかりやすい違いは“向いている先”ではないでしょうか。

私の落選コピーたちは、どれも商品や会社そのものに向き合ってばかりでした。

その点、こちらの岩倉義則さんによる受賞作は、世の中を向いています。

クラフトボスを通して社会に働き方の変化を提案しているのです。

 

 

 

「働き方改革」という言葉と、そこから派生する「休み方改革」みたいな表現は、

最近のCMやこのようなコンテストなんかで氾濫しすぎており、

個人的には使用を差し控えたいところではあるのですが、

“働く改革にっていいか”と、“”の入り方でリズムを生み出している点は

技術面での評価ポイントといえそうです。

 

 

 

 

元々BOSS(というか缶コーヒーそのもの)は、働く人びとの心に寄り添う商品です。

 

あまりにも休むことに社会全体が傾いていくと、

働くことそのものの価値だとか、

喜びを見落としてしまうんじゃないか。

働くことって、きっともっといいことですよね。

 

 

そんなメッセージを、私はこのコピーから感じました。

 

 

商品やサービスそのものでなく、そこから出発して、

どんなメッセージを世の中に提案できるか。

そこが達成されれば、直接売り上げにはつながらなくても

「そんなことを言えるのがこの商品です」というイメージアップにつながり、

その好感が社会に伝播していくはず。

 

 

 

課題との距離のとり方、そして着地点の設定が肝なんじゃないか。

そう気づかせてくれた今回の反省会でした!!